2007/08/08 21:31:10
(OUujRlwm)
応募したことはあったが、
実際会えたことなど無かった。
それでも下心を膨らませ今日も応募した。。
残念…、募集を諦めたようだ。
そんな投稿が入れ互いであった。
返信はないだろう。
諦めコンビニに車を止めた。
飲み物を買い店をでる。
車に乗り、ケータイの点滅に気づいた。
「何分かかりますか?」
配信からは少し時間が経っていた。
失敗したかな?
ボヤきながらも急ぎ返信。
半ば諦めながら、だけど淡い期待を胸に更なる返信を待った。
きた…。
近くだ。
向かうことと到着までの時間を返す。
スグに小さな愛車を駐車場から出した。
待合せの場所に着くには、さほど時間を要さなかった。
辺りを見回す。
アレかな?
着く直前に教えられた○服の娘が座っていた。
到着を知らせた。
届いたようだ、彼女はケータイを開き、見て立ち上がった。
車を降り、彼女の元へ。
「ハジメマシテ」
「はじめまして」
緊張を隠せない口調だった。
助手席のドアを開け乗車を促す。
ドアを閉めようと立っていると不要と言われた。
やりすぎたかな?
ともかく、車を出そうと運転席に乗り込んだ。
車を出して初めて彼女をしっかりと見た。
顔と手、いや全てが小さく愛らしい娘だった。
その愛らしさに胸の鼓動が早くなるのを感じた。
自分の緊張を伝えた。
彼女も緊張していると言う。
緊張の度合いを伝えようと彼女の手を握り、
自分の胸に当てようとした。
刹那、彼女の手が硬くなり自分の手からスルリと抜け出した。
怖がらせてしまったようだ・・・。
意図を話したら、彼女はわかってくれた。
でも、申し訳なかった。
彼女の緊張と不安を消すため、
以後は明るい話題を振舞うよう心がけた。
愛らしい姿を見せる彼女に、
時折2人の年齢差を思い出しはしたが、
車内での会話はそれを気にさせないくらいに弾んだ。
その楽しさは自分の緊張と不安、
それに下心さえ忘れさせてくれた。
赤信号で止まったときに、不意に会話が途切れた。
髪をかき上げ、遠くを見つめる彼女。
横目で見た自分の胸が再び高鳴る。
彼女の素敵さにどうにかなってしまいそうだった。
進めば目的地が近づくのは不変の法則で、
今回もこれを打ち破ることは適わなかった。
だけど、彼女をまだまだ見ていたかった。
アクセルを踏む脚を徐々に緩めてはいたが、
目的地が遠ざかることはなかった。
いよいよ目的地は近づいてきた。
彼女にそのことを告げると、彼女は黙り切なそうに下を向いた。
俺だって、この楽しい時間を終わらせることは本望じゃない。
「少し遠回りしてもいいかな?」
彼女は黙ったまま頷いた。
楽しい時間を延長させることに成功した俺は、
喜びを隠すことができなかった。
先程の停止の際の彼女の素敵さを力説した。
驚いたようだ。
無理もない、彼女には普段からしている何気ない仕草なのだろうから。