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※痴漢は犯罪です。絶対にマネをしないで下さい。このコーナーは全てフィクションです。
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触れ合い以上痴漢未満

投稿者:かい ◆OvlHPL3eos
2009/03/06 22:03:56 (Rz0CW2E/)
先週土曜日朝、ODQ線の連結部。物憂げに窓の外を見て立っている女性がい
た。たぶん何も持っていなかったと思う。薬指には結婚指輪。黒いコートの下
からスエットっぽいパンツとスニーカーという姿だった。

オレは彼女の横に立った。だいたいいつもの定位置。特に最初期待はなかった
が…。

彼女はドアの上の路線図を見るような感じで顔をあげては、時折身体をおれの
ほうに近づけてくる。無意識に立っているオレの左手に、彼女のコートの裾が
触れる。
オレもちょっと意識して、身体を彼女のほうにむけて立ち、目をつぶった。左
手は取っ手を握っていた。

駅について、彼女の前、ドアの口にオヤジが乗ってきた。彼女は邪魔そうに体
を縮め、手を背中に持っていって取っ手を握っていた。オレの手も取っ手を握
っている…。そう、指が彼女の手に触れそうになる。

目をつぶりながら、全神経が指先に集中するオレ。電車の揺れや彼女が体を動
かすと、彼女の手がオレの指先に触れる。オレは手を少し離す…。次の駅でま
た人が乗ってきて、土曜日だというのに結構混んできた。指先は彼女に手に触
れたままの状態になる。でも彼女は手をどかさない。まるでオレと同じよう
に、お互い触れる指にドキドキしているように…。

オレはついついひと駅先まで彼女と指先のせめぎ合いを楽しんだ。彼女は眼を
開けて外を見ている。きっとオレの手の暖かさを感じてドキドキしているは
ず。

明日は会えるだろうか。会えたら、もう一歩進んでみて大丈夫だろうか。