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2005/08/05 02:36:14
(Myp1PCgm)
「はい、これ、約束のもの」
彼女に包みを渡すと、彼女は顔を赤らめながらトイレに消えた。
店を出ると、夕方になりかけて沈んできた太陽がまぶしい。
彼女と一緒に横断歩道を渡っている最中、彼女が突然立ち止まる。
「どうしたの?」
「ううん。なんでもない」
気を取り直して歩き出す。
階段を下りていると、再び立ち止まって手摺につかまりヨロヨロと降りる。
「本当に大丈夫?」
「うん。大丈夫よ」
彼女はすぐに平静を取り戻すと、歩き出した。
しかしホームへの階段を上る途中、彼女は完全に立ち止まってしまった。
額から汗を流し、体が細かく震えている。
ラッシュ時間には早い時間帯。到着した上り列車は空いていた。
二人並んで腰掛ける。彼女の震えはまだ止まらない。
『ブブブブブブ・・・・・』 思わず顔を見合わせた。
『ブブブブブブ・・・・・』 座席が細かく振動している。
「振動しているね?伝わってくるよ」
「そうみたいね、恥ずかしい」
右手に持っている小箱のボタンを押すと振動が止まった。
安堵の表情を流す彼女。
「どう?」
「やばいよ」
「良いでしょ?」
「うん、すごく興奮する」
「立ち止まってたね?」
「だって歩けないよ」
「体が震えてたよ。どうして?」
「いやだぁ・・・・」
彼女は携帯を取り出すと、電話をかけはじめた。
『ブブブブブブ・・・・・』
話すことが出来なくなった彼女から平手が飛んできた。
乗換駅の地下ホームで電車を待つ。
彼女から離れたところに立つ。
「ブブ・・ブブ・・ブブ・・・・・」
音が聞こえる。
スカートの中で発生した音は、スカートがメガホンとなってホームにぶつか
り、反射して遠くに居るところまで届いたのだ。
むしろ真横に立っているほうが聞こえない。
「あんなところからでも聞こえたよ」
「本当?面白いわね」
彼女も結構楽しんでいる。
電車が到着。
下り列車は少し混んでいて座れなかった。
ドアに並んで立つ。
『ブブブブブブ・・・・・』
「あっ・・・」
突然スイッチを入れると、小さな声を上げて体を震わせる。
いつもスイッチを入れているわけではなく、突然スイッチを入れる。
いつくるか分からない振動。その緊張感が彼女の反応を増幅させる。
トンネル内ではリモコンローターの音はまったく聞こえない。
電車がトンネルから地上に上がる。
『ブ・・・・・ブ・・・』
地上でも走行音でローターの音はほとんど聞こえない。
駅が近づき減速をはじめたのでスイッチを切る。
『プシューーーー』
ドアの開く音とともにスイッチを入れる。
『ブブブブブブ・・・・・』
「ひゃーーーー」
予期せぬ振動に彼女は思わず大声を出した。
「そんな声出したら怪しまれるよ?」
「だってびっくりしたんだもん・・」
鉄橋を通過。ここではローターも全開。
彼女は顔を伏せ、クリトリスの刺激に耐えている。
車内が静かになるとばれないようにスイッチを切る。
喧騒になると、スイッチを入れる。
そのたびに彼女は『ビクッ』と震える。
振動の始まりが特に感じるようだ。
数駅経過、いたずら心が芽生えた。
電車が減速を始めたが、スイッチを切らない。
「ばれちゃわない?」
「こんな小さな音、発信源がどこだか分からないよ。それに、
電車の機械の音か携帯のバイブ音と間違えるんじゃない?」
結局、ドアが開く直前までスイッチを入れっぱなし。
気がつく人は誰も居ない。
特急の通過待ち。停車中にスイッチを入れる。
「ブブブブブブ・・・・・」
音が床や壁から反射して聞こえてくる。
「聞こえてるね」
「そうね」
「でも誰も気がつかないね」
「そうみたいね」
「もっと大胆にやってみようか」
「うん」
それからはほとんどスイッチを入れっぱなし。
ドアを背にして車内を向いていた彼女だったが段々前かがみになってきた。
そしてくるりと向きを変え、窓から外を眺める振りをした。
あくまでも振りをしているだけ。
窓ガラスに額を押しつけ、全身が『ピクピク』と反応している。
目をかたくなにつぶり必死になって耐えている。
そんな彼女を横目で見ながらスイッチを入れたり切ったり。
スイッチを切ったときの安堵した表情、そして入れた瞬間に体を震わす。
その対比が面白い。
再びスイッチを入れっぱなしにする。
彼女が段々寄りかかってくる。
快感に耐えかねて体を預けてきたのだと思っていたら、
彼女の左手が伸びてきた。
ズボンの上から僕の物を探し、見つけると握ってきた。
彼女が痴女に変身した。
電車内にもかかわらず快感で男のものが欲しくなってしまったのだろう。
触りやすいように体勢を変える。
指が上下にまさぐる。そしてファスナーをおろして指を入れてきた。
彼女の指がそっと包み込む。這いずり回る。細くて暖かくて気持ちいい。
興奮しているのか、彼女の息遣いがはーはーと粗い。
彼女のミニスカートの裾を持ち上げ、中に手を入れる。
生足のすべすべの肌が気持ち良い。
股間に指を進めると、リモコンローターを装着した下着の外にまで
愛液が溢れ出し、太ももを伝わっていた。
こんなに感じて濡れている。痴女にもなるわけだ。
駅に到着。
ローターは止まっているのに、彼女はホームをフラフラと歩いていた。