今度はニットを捲り上げ、ブラの上から指先で乳首の辺りを、
執拗に攻め続ける。
乳首という物は、女性によってかなりその位置が異なり、
それが個性でもあったりするのだが、
こと初めての相手とプレイする場合、衣服や下着の上からだと、
ピンポイントで攻略するのが大変難しい。
恐らくここであろうという箇所に目星を付けたら、
その周囲を引っかくように、三センチ程度のストロークで、指先を擦り付け
る。
「ここかな」
この問いにはさすがに無反応であった。
「じゃあね、答えたら止めてあげる。ここかな？乳首」
小さく頷く彼女。
「そっか・・・。でも、やーめない」

「怖い？」
再び囁いてみる。
彼女は俯いたまま、小さく頷く。
「どうして？俺、怖そうに見える？」
彼女は首を横に振る。
「恥ずかしいのかな」
彼女は小さく頷いた。
感じている。
私はそう確信した。
遠慮無くコートのボタンを外しにかかる。
ニット地のトップスの上から、再び大きく胸を揉む。
今度は、彼女の背中から回した右手で右の乳房を、
左手で左の乳房を、強めに揉みしだく。
されるがまま、である。

五分ほど揉み続けたであろうか。
ふと彼女を見ると、目を開けている。起きているのだ。
触られた事によって起きたのか、そもそも狸寝入っていたのか、それは分か
らないが、
ともかく目を開けて、しかし恥ずかしさに硬直しているのか俯いて、起きて
いる。
「・・・怖くしないからね」
騒がれないよう、諭すような口調で、彼女の耳元で囁いた。
抵抗しなければ、触る以上の事はしない。
彼女に他の選択をする余地を与えてはならなかった。
腕のガードを解すかのようにリードし、密着する。
よし、抵抗しない。